初めての恋のお相手は

僅かに頬を赤く染めながら
祠堂さんは、言葉通り
参ったような表情を浮かべる。


祠堂さんとの温度差に戸惑う私。


小さな頃、よくしてもらっていたから
なんの違和感もなく、してしまったけど


……もしかして、これ…
あまり一般家庭ではやらない…?



「……いいえ
でもね、楸」



祠堂さんは、うろたえる私の手を取って


さっき、私がしたように
その手のひらに唇を寄せる。



「!」



ただ、違うのは
触れるだけの私のキスとは違って


祠堂さんは、キスを落とした後
舌先で味わうように、手のひらを舐めてきて



「し、祠堂さん…?!」



そのまま、軽く噛み付く。



「…や…っ」



思わず、変な声が出てしまって赤くなる私。



「……解った?
手のひらって、意外に敏感なの」

「…」

「今後は軽々しくちゃだめよ?」

「………はい」