初めての恋のお相手は

「…楸、いい?
あんまり、煽るような顔はしちゃだめ」

「?……そんな顔、してません」



してるとすれば、酸素不足の苦しい表情。

いまだに、頭がふらふらして
目の前がぼんやりしてる。



「してるのよ」

「…してたとしたら
それは、祠堂さんのせいです」



恋愛初心者相手に
あんな難易度の高いものを要求してきた
祠堂さんのせいだ。



「祠堂さんが、責任取ってください」



今後は、こんな風にならないように
もう少し手加減して欲しいと
自重して貰いたいと
そういうつもりで放った言葉だったけど



「……言ったわね?」

「…!」



なぜか、祠堂さんは
焚き付けられたかのように

黒い笑顔を浮かべて

私をソファーベッドに押し倒した。