「……な、何を言ってるのか、分かりません
……は、離して……ください…」
「楸さんは、本当に照れ屋だなぁ」
ここで、黙ってはだめだと
必死に震える声で否定しても
その人の耳は
自分に都合の良いようにしか解釈しない。
「分かったよ。人目が気になるんだろう?
早く二人きりになりたいんだね」
「ちが……っ!」
「近くにホテルがあるから
そこでゆっくり話そう」
「!!……や、やだ……離して…!」
私がいくら拒絶しても、聞く耳持たず。
その人は強引に
私を引っ張って歩き出す。
振り払おうにも力が強くて叶わない。
助けを求めようにも
声が震えて、怖くて、言葉にならない。
涙目で、周囲に訴えかけても
こんな時に限って、人通りが少ない上に
厄介ごとに、見て見ぬふりをする人ばかり。
「…」
触れられてる手の感触が
痛くて、怖くて、気持ち悪くて
抗えない理不尽に、恐怖に
涙があふれて、止まらない。
………怖い。
だれか
だれか
ぎゅっと、目を閉じて
「………………たすけて……」
祠堂さん。
……は、離して……ください…」
「楸さんは、本当に照れ屋だなぁ」
ここで、黙ってはだめだと
必死に震える声で否定しても
その人の耳は
自分に都合の良いようにしか解釈しない。
「分かったよ。人目が気になるんだろう?
早く二人きりになりたいんだね」
「ちが……っ!」
「近くにホテルがあるから
そこでゆっくり話そう」
「!!……や、やだ……離して…!」
私がいくら拒絶しても、聞く耳持たず。
その人は強引に
私を引っ張って歩き出す。
振り払おうにも力が強くて叶わない。
助けを求めようにも
声が震えて、怖くて、言葉にならない。
涙目で、周囲に訴えかけても
こんな時に限って、人通りが少ない上に
厄介ごとに、見て見ぬふりをする人ばかり。
「…」
触れられてる手の感触が
痛くて、怖くて、気持ち悪くて
抗えない理不尽に、恐怖に
涙があふれて、止まらない。
………怖い。
だれか
だれか
ぎゅっと、目を閉じて
「………………たすけて……」
祠堂さん。

