不器用さんと恋に落ちる。

次の日の朝。

ドアを開けたら、いつも通り、黒月くんが壁に寄りかかって待っていた。



「お、おはよ」

「…おう」



気まずい空気が流れる。



「…今日晴れてんな」

「うん……ふふっ、」

「どうした?」

「いや、気まずくて天気の話するの面白いなって思って」

「…笑うなよ」



少し照れた様子でそっぽを向く。

いつもとは違う可愛さに微笑ましい気持ちになりながら学校へ向かう。