不器用さんと恋に落ちる。

コンコン

209号室のドアをノックする。



「…おう」



すぐに扉が開いて、部屋着姿の黒月くんが出てきた。



「椅子ねーから、ここでいいか?」



黒月くんに言われるがまま、ベッドに腰掛けると、黒月くんが左隣に座った。

なんか緊張する…………。

何も会話がないまま時間が過ぎていく。