不器用さんと恋に落ちる。




「黒月くん?」

「おう。…停電してんな」



黒月くんの声を聞いて少し心が落ち着いた。

何を話したらいいか分からなくて、しばらくの間、沈黙が流れる。



「…暗い部屋にいるの怖くて出てきちゃった」

「そうか。…………俺の部屋、来るか?寒いだろ」

「…うん」