「別れる?考えたこともなかったですけど、そうせざるをえない時が来るのかもしれないと今日は少し思いました」
「本山さん……祐樹は君が好きだ。それは本当だよ。長い間見てきたからよくわかるんだ」
「私も祐樹さんを好きになってしまいました。彼がいない自分を想像できない。でも、現状から目を反らし続けて今があるんです。いずれ結果は出ます」
「本山さん。あと少しだよ。コンペに勝てれば誰も文句は言わない。もし、負けたとしてもあれだけの案ならおそらく評価される。専務と社長も知ることだし、君への考えも変わるだろう」
「そうなるといいんですけど、わかりません」
「そうなるよ。そうじゃなかったら僕が間に入る。君がいかに努力家で英語の勉強を頑張っていたか、証明してあげるよ」
「ありがとうございます。最近優しいんですね、修二さん」
「そう言われたら言い返せない。僕は最初から君たちの味方だよ。尚人には内緒だけど、君と祐樹の方がお似合いだ」
「菫さんという修二さんの彼女さんも沙也加さんと親しいんですよね」
「それは彼女が仕事の先輩だったからで、沙也加さんのことが好きだからじゃないんだよ。でも、菫は言えばわかる。君に会えばわかるはずだ」
「……」
「今は気にしないでいい。沙也加さんのことはおそらくきっと今頃祐樹が本気になって叱っているはずだ。今まで気を遣っていたが、君のことを傷つけた彼女をあいつは決して許さない。おそらく決着がすぐにつくよ。彼女は祐樹を甘く見てる」
「修二さん、ありがとうございます」
「君は僕の優秀な部下で、親友の妻だ。礼はいらない」
莉愛は嬉しくて涙が出た。修二は莉愛が落ち着くのを待って、祐樹に連絡をしようとした。
「いいえ、大丈夫です。お化粧を直したらすぐに戻ります。修二さんも渡米まで時間がないです。引継ぎを予定通りこなさないと本当に終わらない。祐樹さんがいなくなったら部長としてのお仕事もあります」
「本山さん……祐樹は君が好きだ。それは本当だよ。長い間見てきたからよくわかるんだ」
「私も祐樹さんを好きになってしまいました。彼がいない自分を想像できない。でも、現状から目を反らし続けて今があるんです。いずれ結果は出ます」
「本山さん。あと少しだよ。コンペに勝てれば誰も文句は言わない。もし、負けたとしてもあれだけの案ならおそらく評価される。専務と社長も知ることだし、君への考えも変わるだろう」
「そうなるといいんですけど、わかりません」
「そうなるよ。そうじゃなかったら僕が間に入る。君がいかに努力家で英語の勉強を頑張っていたか、証明してあげるよ」
「ありがとうございます。最近優しいんですね、修二さん」
「そう言われたら言い返せない。僕は最初から君たちの味方だよ。尚人には内緒だけど、君と祐樹の方がお似合いだ」
「菫さんという修二さんの彼女さんも沙也加さんと親しいんですよね」
「それは彼女が仕事の先輩だったからで、沙也加さんのことが好きだからじゃないんだよ。でも、菫は言えばわかる。君に会えばわかるはずだ」
「……」
「今は気にしないでいい。沙也加さんのことはおそらくきっと今頃祐樹が本気になって叱っているはずだ。今まで気を遣っていたが、君のことを傷つけた彼女をあいつは決して許さない。おそらく決着がすぐにつくよ。彼女は祐樹を甘く見てる」
「修二さん、ありがとうございます」
「君は僕の優秀な部下で、親友の妻だ。礼はいらない」
莉愛は嬉しくて涙が出た。修二は莉愛が落ち着くのを待って、祐樹に連絡をしようとした。
「いいえ、大丈夫です。お化粧を直したらすぐに戻ります。修二さんも渡米まで時間がないです。引継ぎを予定通りこなさないと本当に終わらない。祐樹さんがいなくなったら部長としてのお仕事もあります」



