「今回落選しても腐るなよ」

「少しは落ち込むかもしれないけど、他の人の方がよければしょうがないわ。でも負けないわよ。お茶を宣伝するためならどんなことでもやるわ」

「さすが、莉愛だな」

「もちろんよ、私の夢だもん。死ぬ気でやるわ」

 祐樹は莉愛を抱きしめた。

「死んでもらったら困るね。これから僕の腕の中で飛んでもらうけど……」

「今日は週末だし、久しぶりに……飛んでもいいわよ」

 祐樹は笑い出して、莉愛のおでこを長い指でピンと弾いた。

「言ったな」

 祐樹は莉愛にキスをしかけ、耐え切れなくなりソファに彼女を横たえた。

「ここでもいい?久しぶりすぎて我慢できない」

「うん」

 莉愛は祐樹の首に手を回して自分からキスをした。

「んっ!今日の莉愛は小悪魔全開だな……」

「だって……私も……あなたが欲しかった」

「っ!煽るのか?これだから、君は……もう止められないぞ」

 祐樹は莉愛を色気の漂うまなざしで射抜くと、覆いかぶさり丁寧に愛し始めた。