「ちっともよくない!いっつも社食で女性に囲まれて食事しているのって、祐樹さんと修二さんくらいですよ!」
この部署に来てよくわかったことがある。祐樹は想像以上にモテる。ストーカーの話は伊達じゃない。
祐樹こそ指輪が必要なんだと思う。人に見られているのも、ちやほやされるのも慣れているらしく、社食などで多くの女性に声をかけられたりしても笑顔であしらっている。
修二さんもモテるからふたりの周りはいつも女性が陣取って座っている。
葛西君によると、修二さんにはアメリカの事務所に彼女がいるらしい。
それなのに、どうして女性が周りにいるのを平気な顔しているんだろう。ちょっと許せないと見ていて思う。
莉愛がむっとしていたら、祐樹が莉愛の顔を覗き込んで嬉しそうに笑った。
「なんなの?」
「嬉しいよ、僕を独占したいと思うようになってくれたんだな。やっとか……君はあまり僕に興味がないのかとずっと思っていた」
「そんなわけないじゃない。祐樹さんの苦手なストーカー対策の為にも指輪をすべきだわ」
祐樹が莉愛の左手を掴んだ。
「ああ、早くここに指輪をさせて、僕の婚約者だと須藤に言ってやりたい……」
「だめ、もう少し待ってお願い……」
「莉愛……」
「私がこの部署にいても、部員の皆さんが許せる程度の英語力になってからにしたいの。そうじゃないと、結婚しているから正社員になったり、能力もないのに部下にしたんだと言われちゃう」
「もう大丈夫だろう。莉愛は何事もかなり上達した。さっき皆が莉愛のことを褒めていた。この間の電話での英語力に驚いたと言ってたぞ」
この部署に来てよくわかったことがある。祐樹は想像以上にモテる。ストーカーの話は伊達じゃない。
祐樹こそ指輪が必要なんだと思う。人に見られているのも、ちやほやされるのも慣れているらしく、社食などで多くの女性に声をかけられたりしても笑顔であしらっている。
修二さんもモテるからふたりの周りはいつも女性が陣取って座っている。
葛西君によると、修二さんにはアメリカの事務所に彼女がいるらしい。
それなのに、どうして女性が周りにいるのを平気な顔しているんだろう。ちょっと許せないと見ていて思う。
莉愛がむっとしていたら、祐樹が莉愛の顔を覗き込んで嬉しそうに笑った。
「なんなの?」
「嬉しいよ、僕を独占したいと思うようになってくれたんだな。やっとか……君はあまり僕に興味がないのかとずっと思っていた」
「そんなわけないじゃない。祐樹さんの苦手なストーカー対策の為にも指輪をすべきだわ」
祐樹が莉愛の左手を掴んだ。
「ああ、早くここに指輪をさせて、僕の婚約者だと須藤に言ってやりたい……」
「だめ、もう少し待ってお願い……」
「莉愛……」
「私がこの部署にいても、部員の皆さんが許せる程度の英語力になってからにしたいの。そうじゃないと、結婚しているから正社員になったり、能力もないのに部下にしたんだと言われちゃう」
「もう大丈夫だろう。莉愛は何事もかなり上達した。さっき皆が莉愛のことを褒めていた。この間の電話での英語力に驚いたと言ってたぞ」



