「やっと一か月経ちました。長いような短いような……香苗さんはどうしてまだ残ってるんですか?」
「んー、今日はデートなんだ。彼がまだ終わらないから残業してる」
「もしかして……彼って社内なんですか?」
「あれ、知らなかった?そうだよ。うちは社内恋愛多いからね」
「そうですね、確かに……」
「あ、迎えに来た。ごめん、お先に失礼します」
「お疲れさまでした」
フロアを覗いている眼鏡をかけた男性。香苗さんに手を振って奥へ行った。どこの人だろう?
オープンな感じがいいな。私も本当は祐樹さんとこうやって社内恋愛したかったと莉愛はじっと見つめてしまった。
「うらやましい?」
「え?」
同僚の須藤が眼鏡をあげて莉愛を見て笑っていた。同じ四年目の須藤のことを葛西から同期だと紹介されて、以前から莉愛は知っていた。
エリートだぞと葛西が紹介してくれたのが懐かしい。その彼と莉愛はまさか一緒に仕事をする日が来るとは全く思ってもいなかった。
「本山、彼氏いないの?」
「あ、えっと……」
秘密というのは面倒だ。
彼氏がいると肯定して、社内だと肯定した場合、絶対聞かれる。
「んー、今日はデートなんだ。彼がまだ終わらないから残業してる」
「もしかして……彼って社内なんですか?」
「あれ、知らなかった?そうだよ。うちは社内恋愛多いからね」
「そうですね、確かに……」
「あ、迎えに来た。ごめん、お先に失礼します」
「お疲れさまでした」
フロアを覗いている眼鏡をかけた男性。香苗さんに手を振って奥へ行った。どこの人だろう?
オープンな感じがいいな。私も本当は祐樹さんとこうやって社内恋愛したかったと莉愛はじっと見つめてしまった。
「うらやましい?」
「え?」
同僚の須藤が眼鏡をあげて莉愛を見て笑っていた。同じ四年目の須藤のことを葛西から同期だと紹介されて、以前から莉愛は知っていた。
エリートだぞと葛西が紹介してくれたのが懐かしい。その彼と莉愛はまさか一緒に仕事をする日が来るとは全く思ってもいなかった。
「本山、彼氏いないの?」
「あ、えっと……」
秘密というのは面倒だ。
彼氏がいると肯定して、社内だと肯定した場合、絶対聞かれる。



