First Last Love


ナツが弾んだ声を出す。

「俺はカフェラテー」

 デロンギのコーヒーメーカーがCanalsの役員連中の間でちょっとしたブームだ。みんな忙しくて気がおかしくなりそうな時、美味いコーヒーが飲みたくなるらしい。

誰が流行らせたのか、俺もごたぶんにもれず買った。いつでも美味いコーヒーが簡単に飲めるのはありがたい。

ナツの家にも枝川の家にもあるはずだ。そして会社にも導入した。


ダイニングテーブル兼で使っている十分な広さのあるローテーブルに、カプチーノとカフェラテを置く。そのあとに自分の分のカフェラテも淹れてきた。

デロンギは店みたいなふわふわの泡が一瞬で作れる優れものだ。

ローテーブルのまわりをぐるりとグレーの布張りのソファが囲っている。

枝ぶりの面白いでかいフランスゴムの木と、これだけの家具で二十畳近くあるリビングが埋まってしまっている。ソファにだけは金をかけた結果こうなってしまった。

テレビは壁掛けだ。

「まさかここにも……じゃないよな?」