自然に手が髪に伸びる。
一颯が口を開く。
「じゃあ制限時間五分」
「やだよ、そんな性欲処理みたいなの。ただ……」
「ただ?」
「ちゃんとセックスしないと、一颯が俺の元に戻ってくれた実感がわかない。すごい辛い」
そこで一颯はそっと俺の首に両腕をまわす。
「それは……わたしもそうかもしれない。幸せすぎて信じられないもん」
自然に頬が綻ぶのがわかる。
「無理はしないよ」
「痛くなったらやめよう」
……それは無理だと思う。
腕の中で俯いている一颯の唇を、すくうようにして奪う。
またこういう日を過ごせることを、どこかでまだ夢じゃないかと疑っている。

