First Last Love


今日の飯は一段と凝っている。俺の退院祝いだそうだ。

こんがり焼き目のついたスペアリブ。
魚介のパエリアにガスパチョ。
豆がたくさん入ったサラダもある。

一颯の料理は、とにかく野菜の種類が多い。

何が食べたいかを事前に聞かれ、注文したのはスペアリブだけだ。

あとは一颯の作りたいものがいい、とお願いした結果、今回のメニューになった。

「めちゃ美味い! 幸せ。生きててよかった」
「ありがと。それは嬉しい」

「でも一颯、前はそんなに料理好きでもなかったろ? アメリカ行って無理すんなよ? あっちは魚の切り身とか売ってなくて、捌くとこからやらなくちゃなんないんだろ? 忙しい時はピザでいい」

「もう! カレーリベンジしたのに、データが小学校から更新されてない。今はわりと好きなんだよ。……最近の発見だけど、健司に作る料理は特別に好きらしい」

「うーわ!」

嬉しすぎてのけぞる。

「でもねーわたし。どうやら片付けは嫌いっぽい。食洗機が小さい! もっと大きいの買おう! できれば鍋まで入るやつ」

「あー。賃貸だからあそこまでしか置けない。ロスの物件は食洗機中心で探すわ。とにかく料理は嬉しいけど好きなことを優先して。コード書いてるほうが楽しいんだろ? 家事より」