First Last Love


「特に月城さんに関する事で、自分の言動をめちゃくちゃ反省してるみたいでさ。そのうえ、妹さんの病気の元になった月城さんの行動の元兇が自分……って感じで、身を引く事が月城さんの幸せにつながると信じ込んじゃってるから」


 健司が、幾重にも鋼鉄の鎧を重ねたわたしから、本心を引っ張り出したあの嵐の夜。

なぜわたしは自分の心に嘘がつけなくなったんだろう。

健司の、丸裸で体当たりの強烈な想いに揺り動かされ、鎧の中に厳重に隠した恋心を燃え盛るような素手でつかみ出されたからだ。

じゃあ……わたしもそうしたらどうだろう。

恥も外聞もなく、自分の裸の心をぶつけたら健司も胸底(きょうてい)を晒してくれる?

「……社長、協力してもらってもいいですか?」

「もちろん」