First Last Love


顧問弁護士さんと名刺交換や挨拶の後、話があった。

まず決まっている保険金の支払い。

わたしも二葉も成人しているから後見人の叔父ではなく本人に支払われる。

ひとりにつき、一千万もあった。

そして実家についての保険もあった。
父が亡くなった場合にはローン残高が消滅し、実家が母のものになる保険だ。母も亡くなっているので、わたしと二葉のものになるそうだ。

その保険については叔父が郵便受けに入っていた督促状から銀行や保険会社と連絡をとり、ローンは払っていないらしい。
書類があるので、実家も正式にわたしと二葉のものになる。


物価の高いアメリカで、療養プログラムを受けさせるのに充分とはいかないまでもかなり強力な助けになってくれるお金だ。

昨日、健司が試算してくれた療養プログラムの額を見て絶望的になっていたから、純粋に嬉しい。

その後も顧問弁護士さんは、わたしが事故後に知らされた、実家焼失は、虚偽陳述にあたり、かなりの罪になると考えられると説明してくれる。

懲役の可能性、慰謝料請求の額や裁判、それらについて詳しく語る弁護士さんの話が右から左に流れていく。

わたしの罪については何も触れられない。

Canalsに関係するから顧問弁護士さんが対応してくれるんじゃないのかな。

それにしても、ある程度のお金があって、二葉にアメリカの療養プログラムを受けさせられるなら、もう叔父のことは忘れたい。

叔父とは関係なく生きていきたい。

洋ちゃんの事は気になるけど、彼ももう二十七歳で、品川ゼミナールとは別の場所で仕事も持っている。