First Last Love


「それは俺の役目じゃなくてお前の役目! ごちゃごちゃ考えすぎなんだよ。シンプルでいいだろ、両思いなんだからさ。問題が起こってから対処すればいいんだよ」


「……」

「ちょっと休め、健司。明日は幹部会議だぞ。そこでロサンゼルス支社のことは打診してみるから」

「ありがと」

 一応の方向性がまとまり、俺があれこれ吐き出して落ち着いたと見たのか、ナツはそこで帰宅した。

最後にナツはニヤリと笑った。

「お前も初恋の子が最後の子になるんだよ」

ぼんやりと、そうかもしれない、と思う。

一颯と一緒に生きられなくても、一颯以上に好きになれる子に出会える気がしない。

一颯の歩んできた道のりを知れば知るほど想いが募っていった。

それは一颯が言っていた救済欲求なんかではない。