First Last Love


「そうだな。全部終わったら一緒に暮らそう。二葉ちゃんも呼んで。アメリカでのプログラムがいくらかかるのかわかんないけど、Canalsはもっとでかくするよ。俺、稼ぐから」

「うん。わたしも健司が大事にしてるものは一緒に大事にするよ。夕凪ちゃんとももっと仲良くなりたい。Canalsのためにいっぱい力を尽くす」

「そうだな。でも一颯が犠牲になるような守り方は、俺絶対に許さないからな」

「ありがと。じゃあさ、もう特別に、とっておきの秘密、教えちゃおっかなー」
「え?」

「日記に書いてあって思い出したんだけど、健司が行くってわかってたから、わたし、K大を目指してた……らしい」

「え! 感激すぎるんだけど」
「うん。あとさ……」
「何?」

「やっぱ、これはいいや」
「なんだよ」

「健司の方がずっとイケメンだと思うなっ!」

 一颯は、くるっと俺に背を向けた。

「マジか!」

 ようやくいくぶん心が軽くなる。