First Last Love


当たり前だ。小学校卒業からもう十四年だ。

「家、遠いかな? 僕の家は〇〇なんだけど、遠かったら真ん中あたりで会っても」
「いえ。すぐ名刺がないと困るのはわたしの方なので、わたしが行きます。たぶん、最初に間違えたのもわたしだと思うし」

 そうだよな。月城が見知らぬ男に自分の家の駅名とか明かしたくないと考えるのは、当然の危機管理能力だ。

「じゃあ〇〇の駅の近くにスタバがあるんで、そこで。何時なら来られますか?」
「四時でどうですか?」

「了解。僕はえーと特徴として、身長が百八十。体型は普通です。あ、目印に一番派手なセーター……。ないな、どうすっかな、あ、キャップかぶってますね。白いボアのでダウンジャケットと同じブランドのやつ。店内でかぶってるやつなんていないからわかるでしょ」

 身長は二センチ盛った。

 そこでくすっと笑った気配がした。

「ありがとうございます。わたしは茶色いロングコートでいきます。白いタートルのセーターにワイドデニム。髪は長めのボブです。身長は百五十八です」

「僕、村上、って言います」