わたしは夕凪ちゃんのデータから、彼女のスマホの位置情報を引き出すため、パソコンを操作し始めた。
悪いけどハッキングさせてもらう。
数分で位置が割り出される。
「湘南だ」
「え?」
「ほら、ここみたい」
パソコン上にはグーグル地図が表示され、夕凪ちゃんの位置にピンが立っている。
「ここだな? この位置情報って俺のスマホと共有できる?」
「うん。貸して!」
わたしは村上くんの差し出したスマホのグーグル地図アプリに、探り当てた夕凪ちゃんの位置情報を送信した。
「サンキュー! マジで助かったわ。すげえな、月城。そんじゃ気をつけて帰ってくれよ、もう遅いから」
一刻を争う、って雰囲気の村上くんは、もう多目的ルームのドアノブに手をかけている。
「どうやっていくの? わたしも行く!」

