First Last Love


小学校五年、六年の初恋は、想いが強いことに気づくこともできず、ゆえに会えなくなるにも関わらず、どう行動したらいいのかなんて事に考えが及ばない。
少なくとも俺はそうだった。


まわりには、小学校卒業を機に彼氏彼女になった猛者(もさ)もいたというのに情けない。

ラグビー部に入り、大事な仲間ができ、俺の中学生活はこれ以上ないほどに充実していた。
それでも俺は月城を引きずり続け、彼女に会えるクラス会を指折り数えて楽しみにしていた。


だけど中学二年のある時から月城はパッタリとクラス会に姿を見せなくなった。

親の転勤なんだろうな、と月城のことを吹っ切り、徐々に他の女子に目を向け始めたのは、それからだったと思う。

「座れよ、月城。このアルバムに向き合ってみて、それでも俺の言ってることが嘘だと思うなら、俺はどんなことをしてでも自分の無実を証明するよ。月城に、自分の両親を殺した男だなんて思われてるのは耐えられない」


 期せずして本音が漏れる。

 立ち上がり、卒アルの乗る長テーブルの反対側に、月城が座りやすいように椅子を整えた。

隣にくるのは、きっと抵抗がある。