私たちの恋風は、春を告げる



なんだかよくわからないけど、私は言われるがまま、目をつむる。


そして、何かが耳元に近づけられたのを感じた。


「これ、何の音でしょう?」


「音……?」


耳を澄ませると、微かに聞こえてきた音ーーー。


「……波の音、みたい」


「正解!」


目を開けると、希海ちゃんが満面の笑みで笑っていた。


手のひらには、白い綺麗な貝殻。