と、小さな手が伸びて来て、私の頭を優しく撫でた。
「希海もね、気持ち悪くて泣いちゃった時あったの。そしたらね、ママが "希海はよく頑張ってるよ。えらいえらい"って、頭なでなでしてくれたの」
「……そうなんだね」
「うん!あのね、お腹が気持ち悪くなっちゃうのも髪の毛がなくなっちゃうのも、お薬が体の中のバイ菌さんを退治してくれてる証拠なんだよ、ってママ言ってたよ」
「そっか…。じゃあ、私の体の中でもお薬さんが戦ってくれてるんだ」
「うん!」
しばらくすると吐き気止めの薬が効いてきたのか、もがきたくなるほどの吐き気はなんとか耐えられるほどに落ち着いてきた。
でもそれだけじゃなくて、小さな救世主が頭を撫でてくれたおかげで、すごく気持ちが落ち着いた。


