私たちの恋風は、春を告げる



ベッドの上でもがくのに必死で、朝食なんて一口も手をつけられなかった。


「大丈夫!」なんて言ってお母さんを帰らせたことを、今になってすごい後悔している。


ひとりきりになって、お母さんがいた時の安心感がどれほどだったのか、今になって痛感した。


「お姉ちゃん、いるー?」


ガラガラとドアが開いて、希海ちゃんの声がした。


私は怠い体をなんとか動かして、ドアの方を見る。


「……希海ちゃん」


なんとか平静を装いながら、私は笑顔を向けた。