私たちの恋風は、春を告げる



無表情だから、今何を考えてるのかはよくわからないけど、気に入ってくれたらいいな…

「それ、いい色でしょ?」

冬紀が取り出したのは、グレーにチェックの入ったマフラー。

毎年冬になってもマフラーやネックウォーマーを使ってなかったから、今年のプレゼントはマフラーを選んだ。

あとはバスケットボールのキーホルダー。

「良かった、今日中に渡せて」

ふわりと、自然に頬が上がるのを自分でも感じた。

いつも通りを取り繕う必要なんかないくらい、自分が冬紀の前では自然でいられることを実感する。

「……お前さ」