私たちの恋風は、春を告げる



美波や冬紀、それに他の友達も、びっくりしちゃうかな……

でも、心配かけたくない。

みんなや2人には、本当のことは話さないでおこう……

膝に置いた手を、ぎゅっと握りしめた。


ーーーーー
ーー

病院から帰る車の中で、私とお母さんはお互いに言葉を交わすことはなく、家についた。

「………咲茉」

「ごめん、ちょっと疲れちゃったから、部屋で休むね」

暗い顔をしたお母さんを見ないまま、私は逃げるように自分の部屋に駆け込んだ。