「咲茉さんの場合、腫瘍の状態からしても早めの治療が必要です。1週間後から、治療を始めることも可能です」
「…1週間後から…」
ちょうど、冬休みの間。
「抗がん剤の治療を通院で行う方もいますが、副作用の現れ方や程度は人それぞれです。ですので、最初の数週間は入院をしていただいて、様子を見ながらの治療が最善かと」
「……わかりました。咲茉、受験の心配もあるだろうけど、今は治療を最優先に…咲茉の体を一番に考えましょう」
私はお母さんを見て、小さく頷く。
お母さんはなんとか声を振り絞っているようだった。
お医者さんの話を聞く限り、いつ学校に復帰できるかは今すぐにはわからない。
でも、長い間は病院にいなくちゃいけないのは確か。


