私たちの恋風は、春を告げる



「あ、あたし試合だ。ちょっと行ってくる!」

「うん、頑張れ美波!」

私の試合はまだだいぶ先だから、少し待ち時間がある。

順番がまだな人はみんな端に座って楽しそうに会話をしている。

私もコートから少し離れた端に座った。

ラケットに羽が当たる音を、私はぼんやりとしながら聞いていた。

「キャー!やばいやばい、超かっこいい!」

急に近くにいた女子が叫ぶから、私は少しだけびっくりして肩を揺らす。


……なんの騒ぎ…?