私たちの恋風は、春を告げる



お、落ち着け私!

冷静になれ…

そう自分に言い聞かせてながらも、心臓の音はどんどんうるささを増していく一方で。

さっき一瞬だけ触れた手までもが熱い。

冬紀の瞳が、頭から離れない……

今週の中で、今日が一番寒くなるって、天気予報で言っていたはずなのに。

今はそれがありえないくらい、私の全身は熱くなっていた。