私たちの恋風は、春を告げる


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朝早くから電車に乗って、冬紀と来た海は、日の光が反射してキラキラしていた。

車椅子を冬紀がずっと押してくれて、ここまで来ることができた。


宝石が海に浮かんでいるみたいに、綺麗……

ふわりと吹く波風に潮の香りが混ざっている。

そっと目を閉じて、その風を感じる。


希海ちゃん、私たち海に来たんだよ……

手の中には、希海ちゃんにもらった貝殻。

どうしても、希海ちゃんとの約束を叶えたかった。


「冬紀、一緒に来てくれてありがとう。すごく綺麗……」