私たちの恋風は、春を告げる


「あっという間ねー」

………うるさい

「私もびっくりするくらい、早く感じて」

美波が言う。

「私、少し売店行ってくるわね」

しばらくして、そう言ったお母さんは部屋を出て行った。

病室には私と美波の2人だけ。

「…咲茉、少し話さない?」

「……」

私はベッド中に潜りながら、パジャマの裾を握った。