私たちの恋風は、春を告げる



「………」

「咲茉…」

お母さんの手が、私の手に重なって、私はゆっくりと顔を向けた。

「………何?」

「先生の話、聞いてた?」

……先生の話?あれ、私ここで何してるんだっけ?

診察室の中をゆっくりと見回して、最後にお医者さんの顔を見る。

…ああ、そっか、今日検査結果聞きに来てたんだっけ…