それから少しして、2月も中旬にさしかかっていた。

今日は先生のところに行って、検査結果を聞く日。

「咲茉、そろそろ時間よ」

「………うん」

お母さんの助けを受けながら、車椅子に移動する。

診察室に移動してからも、私はぼんやりとしているだけだった。

覚えているのは、深刻な眼差しをしたお医者さんの顔だけ。

「咲茉さん、今日の体調は、どんな感じかな」