私たちの恋風は、春を告げる



「希海ちゃん、元気でね。また、絶対に会おうね」

「うん!お姉ちゃん、絶対海一緒に行こうね!」

「うん!」

希海ちゃんとハイタッチをして、私は笑顔で答える。

「ありがとうございました」

私のお母さんにお礼を言った麗子さんは、希海ちゃんの手を握る。

右手はお母さん、そして左手はお父さん。

希海ちゃんは嬉しそうに、その手を交互に見つめていた。