私たちの恋風は、春を告げる



「美波……」

1ヶ月ぶりに見る、親友の顔。

美波は、私を見て絶句したように何も言わない。

その表情が、どんどん歪んで、今にも泣きそうな顔をしている。

「ごめん…私っ……」

「美波!」

そのまま美波は病室を飛び出して行ってしまった。

美波の消えていく後ろ姿から目を離し、冬紀に視線を移す。