私たちの恋風は、春を告げる



「……なに?」


その呼びかけに、私は顔を上げた。


温かい冬紀の唇が、そっと私の唇に重なる。


私は突然のことに、頭も体もフリーズ状態。


唇を離した冬紀は私の耳元に顔を近づけた。


あんなに来ない方がいい、って言ったのに…


「また来る」


そう囁いて、病室を後にした。



「顔、熱い…」


多分、耳まで真っ赤になってる。


両頬に手を当てて、私はしばらく動けずにいた。