私たちの恋風は、春を告げる



どれくらいの間、そうしていたのだろう。


涙が止まって、息を整えた私は、そっと冬紀の胸から離れた。


「………咲茉?」


私は小さく息をして、目を閉じる。


冬紀の声を、耳の奥に閉じ込めて、いつでも思い出せるようにしたかった。


「………冬紀の元気そうな姿見れてよかった」


閉じた目を、ゆっくり開ける。


そして私は小さく微笑んだ。