えっ…

携帯に血が落ちる


鼻血だ…


近くに置いてあるティッシュで鼻を抑えるが血は止まらない

どうしよう…

「スーパー行くけど欲しい物ある?」

ドアの向こうから聞こえてくる

「血が…」

「血?入るよ」

ハルトさんが入ってくると、状況が理解できたのか何も言わずに私に近づき鼻を強くつまんだ

「痛い…です」

「我慢して」

「…」

それから数分後に鼻血は止まった

「何かあったらいうように言ったよね?」

少し怒っている

「自分で止められました…」

「出てきている鼻血をティッシュで拭いていただけだったでしょ」

「……」
その通りだ

「血って言われたら心配するでしょ」

「ごめんなさい…」

頭を撫でられ、少し照れてしまい顔を下に向ける

「血がついているから手と顔を洗面所で洗おう」

首をたてにふる

それから洗面所に行き手を洗うと、ベッドに戻り再び寝た