先生と看護師さんが部屋を出ていくと、カナトさんは丸椅子に座った

「どうしてお酒をのんだのかを説明してもらおうか」

口調と顔が怒っている

「無料でのめたから…」

顔を合わせないように下を向いて話す

「もっと体を大事にしろ、返事は?」

「はい……」

「明日から喘息の治療も頼んでおいたから、担当の先生の言うこうを聞けよ」

「…したくない」

「本当に反省しているのか?」

口調がさらに怖くなった

「はい……」

カナトさんは、何も言わずに出て行った