私の敵が味方に

ガチャ

ドアが開き、下を向いていた顔を上げると

えっ

カナトさんが入ってきた

どうして?

旅行は?

「悪い、父親に電話したらまだ終わってないって聞いた」

ハルト「旅行はどうした?」

「サクラが飛行機の予約の時間を間違えて午後の便をとってたから戻ってきた」

「サクラさんらしいね」

「どこまで終わった?」

「何も終わってないね」

ハルトさんが私のところを見てくるが、顔を下に向ける

「そうか…、心の準備できるまでここで待っているから教えてくれ」

カナトさんが近くの丸椅子に座る

「ここにずっといて飛行機の時間に間に合うのか?」

「間に合わなかったら今回は諦めるしかないな。30分以内にここを出ないと間に合わないかもな」

えっ。私のせいでサクラさんが楽しみにしていた旅行を無くしてしまうの…

「……」

私は壁の方を向いて横になる

「頑張るから…行って…」

頭を撫でられ、カナトさんは部屋から出て行った