私の敵が味方に

誰かと電話しながら男性の方が入ってきた

多分ハルトさんだと思う

「こんにちは」

電話を繋げたまま私に話しかけてくる

私は上半身だけ起こしていたので立ち上がり、挨拶しようとするが手で阻止された

「横になったままでいいよ」

私は仰向けになる

「膝曲げてね」

??


私はよくわからず言われたまま膝を曲げると

ハルトさんは私のそばで膝を立ててしゃがみ、お腹を触ってきた

「えっ」

「カナトの言った通りだね」

立ち上がり、電話をきる

「いつから出ていないの?」

「……」

多分バレてしまった

「今行けばクリニックの午前の受付時間に間に合うから一緒に行こう」

「行きたくないです」

「医院長先生がみて下剤を渡されるだけかもしれないよ」

「本当ですか?」

「どうかな〜とりあえず行こうね」

痛いことをされないんだったらいいかな…

「はい…」

ハルトさんの車に乗ってクリニックに行くと、受付終了時間の5分前でギリギリだった

待合室に人が数人いて、ハルトさんと横になって椅子に座る

「ずっとお腹痛いの我慢していたの?」

「はい」

「カナトから電話があってみてほしいって頼まれたからね、ユリちゃんのことが心配なんだね」

「……」

カナトさんは気付いていたんだ…