「……でも、紗宇ちゃんが私のこと助けようとしてくれたの、ちょっと嬉しかった……」
そっぽを向いたまま、姫が独り言みたいに呟いた言葉に私は救われた気持ちになった。
今回の騒動が解決した様子を察した桜辰生たちが次々に解散しはじめると、その中から抜け出してこちらへと駆けて来る生徒が一人。湯川くんだ。
なんだかほっとする顔が近づいてくる。
「お疲れ様です!」
私たちのそばに駆け寄った湯川くんは、丁寧に頭を下げて挨拶するとふわっと笑った。
「蜜姫~頑張ったね!」
「うわぁあ~ん!たけるくぅ〜ん!怖かったよぉ!」
親密そうに名前を呼び合ったかと思えば、湯川くんに泣きながら抱きつく姫と、そんな姫を抱きしめる湯川くんが目の前にいる。
(え……?)
そっぽを向いたまま、姫が独り言みたいに呟いた言葉に私は救われた気持ちになった。
今回の騒動が解決した様子を察した桜辰生たちが次々に解散しはじめると、その中から抜け出してこちらへと駆けて来る生徒が一人。湯川くんだ。
なんだかほっとする顔が近づいてくる。
「お疲れ様です!」
私たちのそばに駆け寄った湯川くんは、丁寧に頭を下げて挨拶するとふわっと笑った。
「蜜姫~頑張ったね!」
「うわぁあ~ん!たけるくぅ〜ん!怖かったよぉ!」
親密そうに名前を呼び合ったかと思えば、湯川くんに泣きながら抱きつく姫と、そんな姫を抱きしめる湯川くんが目の前にいる。
(え……?)



