永田くんのすすめで私は桜辰高校を満喫すべく、入学後、初めて授業をサボるという決断をする。
そして次に立ち入り禁止の屋上への侵入を目指し、昼休みを終えるチャイムを聞きながら校内をそろりと歩いた。
屋上へつづく階段を見つけると階段の前には大きな赤いコーンがふたつ置かれているだけで、『立ち入り禁止』は思っていたよりもゆるい規則のようだ。
静かに階段を上ってドアノブに手をかけようとする。
立ち入り禁止なのに鍵がかかってないなんてことがあるのだろうか。
そう不思議に思いながらも回すタイプのドアノブを恐る恐る動かすと、ギィッと音を立てて重い扉が開いた。
「おぉ……」
感動して小さく声をあげながら、開けた扉の先に広がって見える青空は解放感でいっぱいだ。
「立ち入り禁止だけど?」
「あぁ!ご、ごめんなさっ……」
突然、叱るような声が聞こえ、まさか人がいるなんてことも思ってなかった私は、飛び上がりそうになるほどびっくりしてしまう。
そして反射的に謝りながら声が聞こえた足元を見て呼吸を止めた。
彗くんがいたからだ。
そして次に立ち入り禁止の屋上への侵入を目指し、昼休みを終えるチャイムを聞きながら校内をそろりと歩いた。
屋上へつづく階段を見つけると階段の前には大きな赤いコーンがふたつ置かれているだけで、『立ち入り禁止』は思っていたよりもゆるい規則のようだ。
静かに階段を上ってドアノブに手をかけようとする。
立ち入り禁止なのに鍵がかかってないなんてことがあるのだろうか。
そう不思議に思いながらも回すタイプのドアノブを恐る恐る動かすと、ギィッと音を立てて重い扉が開いた。
「おぉ……」
感動して小さく声をあげながら、開けた扉の先に広がって見える青空は解放感でいっぱいだ。
「立ち入り禁止だけど?」
「あぁ!ご、ごめんなさっ……」
突然、叱るような声が聞こえ、まさか人がいるなんてことも思ってなかった私は、飛び上がりそうになるほどびっくりしてしまう。
そして反射的に謝りながら声が聞こえた足元を見て呼吸を止めた。
彗くんがいたからだ。



