しばらくねだっていると、お父さんが折れたのか、仕方ない、と私の頭を撫でて笑った。 次の日、家族みんなでチラシの遊園地へ行った。 楽しみすぎて午前3時くらいに起きてはしゃいでたっけ…。 私には五歳年上の兄がいた。 面倒見が良くて、いつも私と遊んでくれた。 あの時は幸せでいっぱいだった。 ──────あれさえ、無ければ。