私がうんと幼かった時は、今のように悪を染めた生活をしていた訳では無い。
ちゃんと帰るところもあったし、家族もいつも家にいて、温かい生活をしてた。
─────いつからだろう。私がこんなふうになってしまったのは。
そう、あの日。
私はお父さんと公園に出かけていた。
その途中、道端に何かのチラシが落ちていた。
好奇心旺盛だった私は、そのチラシを手に取り、内容を見た。
小さかった私は字が読むことが出来なかった。
でも、このチラシに遊園地の写真があったから、子供向けなのは私にもわかった。
このチラシを拾った私は、お父さんに何度も「行きたい!」と駄々を捏ねていた。

