囚われの悪女に永遠の愛を。




────どうして今、私はこんなことをしているのだろう。



この疑問は私のなかで永遠に付いてくるだろう。




役目を終えたドレス姿の私は、洗面所に急いで駆け込み、汚れてしまったドレスや手を洗う。



"ドレス"といっても、私の家はお金持ちでは無いし、まだ高校生だ。


まぁ、でも、ドレスを身につけている時点で"普通"とはかけ離れているけど。


うーん、中々落ちないなぁ…。


ドレスに着いてしまった"汚れ"が落ちず、一人で気を落とした。


その"汚れ"は普通の汚れではなく人間の…


──血。


私の役目は、この建物内に入り込んだ"敵"を眠らせること…。

言い換えれば気絶させること。


こんなこと、女の子にやらせるなっ!って訴えたいけど、出来ない。


だって私は───