楓side
今日はいつも通り学校に登校していた。いつもと違っていたのは、見知らない女子がいた事。迷っている様子からして、転校生かな?ちょっと声かけてみよっと!

楓「ねえそこの君。」彼女の振り返った姿を見て一瞬ドキッとした。あまりにもきれいすぎたから。
?「はい」
声もキレイで透き通っててビックリした。やばいドキドキしてきた。そこは抑えて。
楓「もしかして、転校生?」
?「はいそうです。」
楓「理事長室の場所に一緒に行こうか?あ、僕の名前は星名楓。よろしくね!」
?「霧島鈴です。よろしくお願いします。」
楓「それじゃあ行こうか。」
鈴「ありがとうございます。」
鈴ちゃんっていうんだ。名前もすごくかわいい。ちょっとドキドキしてきた。少しずつ抑えていかないと。こんな感情初めてだ。
更に少し気になる事がある。僕は一応桜華っていう全国No.1の族の幹部でもある。けど、鈴ちゃんは知らないみたいだ。あと、俺たちの総長と同じ名字だ。何か関係があるのかな?あ、考えているうちに着いちゃった。
楓「着いたよ。」
理事長室についたら、すごく鈴ちゃんは驚いた顔になった。
鈴「なんか結構凝ってますね。あ、案内ありがとうございました。」
はは、そうだね。僕も最初はそう思った。
楓「また学校内であえるといいね。それじゃあね鈴ちゃん!」
鈴「ありがとうございました!」
さてと、鈴ちゃんを送ったところで、総長に報告しないと。
屋上に行くと、いつものメンバーがいた。もちろん総長も。ここは、桜華と雷龍のたまり場。雷龍は桜華と同盟を結んでいる族だよ。それよりも、総長に聞かないと。
楓「ヤッホーみんな。」
?「おう。遅かったな楓。どこに行ってたんだ?」
楓「今日転校生が来て理事長室までの道がわからなかったみたいだから案内してた。」
?「転校生が来るなんて、情報がありませんが総長どうします?」
星「...そいつは女?」
楓「女だよ。」
星「女なら面倒。てめえらの好きにしていいよ。」
わぁお。相変わらず総長の女嫌いは健在だね。それよりも総長に報告報告。
楓「そうは言い切れないと思うよ。」
?「というと?」
楓「その子の名前がね面白かったんだよね。」
?「何が面白かったんだ?」
あ、食いついてきた。さすが僕の兄ちゃん。あ、さっきの口調が僕の兄ちゃんの奏だよ。で、敬語が創真くん。
奏「その子の名前が霧島鈴って言ってた。」
星「は?」
?どうしたのかな?
星「楓もう一回言って。」
え、なんでもう一回言わないといけないのかな?キーンコーンカーンコーン
楓「あ、予令が鳴った!ヤバい。大ちゃん先生に怒られる!」
急いでバタバタといった。総長とは同じクラスだしいいよね。そのとき、僕は総長の様子なんて知らなかった。更に、その子から歯車が回り始めていたことに誰も気づかなかった。