きみのいちばんぼし

「そう?」


いつの間にか戻ってきていた結が、不思議そうに首を傾げる。


そういえば、結は誰と同じ班になったのだろう。


「結、誰と同じ班になった?」


「えっとねー、女子は大澤さん!」


その名前に、思わずビクリとする。


大澤。このクラスに大澤なんて女子は一人しかいないけど、、


「大澤って…三玖のこと?」


「うん、そうだよ。あれ、心羽が名前呼び捨て珍しい。関わりあったっけ?」


「うーん…ちょっとね、」


あはは、と苦笑い。


大澤三玖。彼女とはもうあまり関わりたくない。


でも、もし結と三玖が仲良くなってしまったら。


私はこれから三玖と関わっていかなくちゃいけないんじゃないか。


いや、その前に、瀬名くんと関わらざるを得ないんだけど。


林間学校…どうなるんだろう。