きみのいちばんぼし

「…そうだね。楽しみ。同じ班になれるといいね」


「うん!!ほら、もうチャイムなるよ!」


結が教室戻ろうと手を引っ張る。


ほんとに、結と同じ班になれたら楽しいんだろうな。









…どうしてこうなったのか。


たった今引いたくじの紙を、ぼう然と見つめる。


「あー、心羽4班かー、うち1班。離れちゃったねー」


「…あぁ、うん…」


4班。さっき見た班表では、4班には瀬名くんがいた。


どうしてこのタイミングで…


「…は?お前、同じ班?」


後ろから、むすっとした低めの声がかかる。


もう声だけで分かる。瀬名くんだ。


「そうだけど」