階段の音がして慌てて水を流す。
トイレから出ると怜央さんの靴はなかった。
何やってんだろう…怒らせた…
真綾は涙が出てきた。
私、自分の事ばっかりのただのわがまま娘じゃん…彼女でもないのにヤキモチやくなんて最低だ…
真綾はロフトの上に上がり膝を抱えて頭をつけた。
グスッ、グスッ…涙が溢れてくる。
嫌われたくないよぉ…うっ、うっ
「そこはキャットタワーじゃないぞ」
真綾がびっくりして顔を上げると階段から怜央が顔を覗かせていた。
「な、何で」
「何でって俺の家だし」
「怒って出ていったんじゃないの?」
「怒ってはないけど呆れた」
ほらと手を伸ばしてくれた。
真綾はゆっくりと四つん這いで怜央に近づいていく…
「泣くなよな」
怜央は真綾の頬の涙を指で拭った。
「ほら降りてこい」
怜央が先に降りて真綾も降りてきた。
「ヤキモチ妬いてごめんなさい」
「俺は、合コンも行かないし、浮気もしない…」
真綾は顔を上げた。
「そんな不安そうな顔をするな」
怜央はポケットからポンと箱を投げた。
「俺はその…口下手だし、喜ぶような言葉をかけるのが凄く苦手だ…でも抱く事で真綾さんの不安が少しでも減るならと思ってゴムを買いに行ってきた」
真綾は真っ赤になった。
「本当はミス日本が終わってから考えようと思ってた」
「私の事、嫌じゃない?」
「俺の立場も考えろ、爽平さんの妹だぞ?」
「爽平にぃはもし付き合って別れても問題はないって、でも浮気は絶対に許さないって前に言ってた」
「なっ……それはいいって事かよ」
「浮気は裏切りだからなんだって」
「あぁ、それは知ってる、でも言えない、悪い」
トイレから出ると怜央さんの靴はなかった。
何やってんだろう…怒らせた…
真綾は涙が出てきた。
私、自分の事ばっかりのただのわがまま娘じゃん…彼女でもないのにヤキモチやくなんて最低だ…
真綾はロフトの上に上がり膝を抱えて頭をつけた。
グスッ、グスッ…涙が溢れてくる。
嫌われたくないよぉ…うっ、うっ
「そこはキャットタワーじゃないぞ」
真綾がびっくりして顔を上げると階段から怜央が顔を覗かせていた。
「な、何で」
「何でって俺の家だし」
「怒って出ていったんじゃないの?」
「怒ってはないけど呆れた」
ほらと手を伸ばしてくれた。
真綾はゆっくりと四つん這いで怜央に近づいていく…
「泣くなよな」
怜央は真綾の頬の涙を指で拭った。
「ほら降りてこい」
怜央が先に降りて真綾も降りてきた。
「ヤキモチ妬いてごめんなさい」
「俺は、合コンも行かないし、浮気もしない…」
真綾は顔を上げた。
「そんな不安そうな顔をするな」
怜央はポケットからポンと箱を投げた。
「俺はその…口下手だし、喜ぶような言葉をかけるのが凄く苦手だ…でも抱く事で真綾さんの不安が少しでも減るならと思ってゴムを買いに行ってきた」
真綾は真っ赤になった。
「本当はミス日本が終わってから考えようと思ってた」
「私の事、嫌じゃない?」
「俺の立場も考えろ、爽平さんの妹だぞ?」
「爽平にぃはもし付き合って別れても問題はないって、でも浮気は絶対に許さないって前に言ってた」
「なっ……それはいいって事かよ」
「浮気は裏切りだからなんだって」
「あぁ、それは知ってる、でも言えない、悪い」



