「帰らない」
「どうして?」
「今日は泊まるって言ってあって…」
「中止になったって言ったらいいんじゃないのかな」
真綾は黙ってしまった。
「嫌、泣いちゃう」
怜央はスマホを見た。
「爽平さんは定時で帰れそうなスケジュールだけど?」
「心配かけたくないの」
「はぁ…意味わかんねぇ、自分の家に帰るだけだろう?」
「ごめんなさい、どこかで朝まで時間潰すから、大丈夫…怜央さんに迷惑かけないようにするから…っ」
「泣くなよ」
「無理、喋ると泣いちゃう、ごめんなさい」
真綾は怜央に頭を下げて歩き出した。
怜央は真綾を追いかけて傘を差した。
「全く…ついてこいよ」
「えっ?」
「ほら歩くよ」
真綾は怜央の歩く速度に合わせて少し小さい折りたたみ傘で相合傘をしてひたすら歩いた。
てくてくてく…
無言で歩く事40分…
「ここは?」
外見は洋風で1階全体が階段になっている。
怜央は階段を上がるとポケットから鍵を出して玄関を開ける。
靴を脱ぐとまた少しの階段があり中階段に風呂場とトイレがあった。
「ちょっとここで待ってろよ」
「はい」
怜央は靴下を脱いでポイとカゴに入れ、上の階へ上がっていった。
軽快にトントンと階段を降りる音がしてスウェットの上下を持ってきてくれた。
「身長高いから合うと思う、シャワーしたら上に上がってきて」
「はい、ありがとうございます」
「ん、いいよ」
20分後真綾は怜央の服を着て上階に上がってきた。
「わぁ、素敵」
上階はキッチンと和室の部屋があった。
和室には布団が半分に折られていて怜央はそれにもたれていたのだ。
「どうして?」
「今日は泊まるって言ってあって…」
「中止になったって言ったらいいんじゃないのかな」
真綾は黙ってしまった。
「嫌、泣いちゃう」
怜央はスマホを見た。
「爽平さんは定時で帰れそうなスケジュールだけど?」
「心配かけたくないの」
「はぁ…意味わかんねぇ、自分の家に帰るだけだろう?」
「ごめんなさい、どこかで朝まで時間潰すから、大丈夫…怜央さんに迷惑かけないようにするから…っ」
「泣くなよ」
「無理、喋ると泣いちゃう、ごめんなさい」
真綾は怜央に頭を下げて歩き出した。
怜央は真綾を追いかけて傘を差した。
「全く…ついてこいよ」
「えっ?」
「ほら歩くよ」
真綾は怜央の歩く速度に合わせて少し小さい折りたたみ傘で相合傘をしてひたすら歩いた。
てくてくてく…
無言で歩く事40分…
「ここは?」
外見は洋風で1階全体が階段になっている。
怜央は階段を上がるとポケットから鍵を出して玄関を開ける。
靴を脱ぐとまた少しの階段があり中階段に風呂場とトイレがあった。
「ちょっとここで待ってろよ」
「はい」
怜央は靴下を脱いでポイとカゴに入れ、上の階へ上がっていった。
軽快にトントンと階段を降りる音がしてスウェットの上下を持ってきてくれた。
「身長高いから合うと思う、シャワーしたら上に上がってきて」
「はい、ありがとうございます」
「ん、いいよ」
20分後真綾は怜央の服を着て上階に上がってきた。
「わぁ、素敵」
上階はキッチンと和室の部屋があった。
和室には布団が半分に折られていて怜央はそれにもたれていたのだ。



